心の児童文学館シリーズ<br> 金色の影

  • ポイントキャンペーン

心の児童文学館シリーズ
金色の影

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 294p
  • 商品コード 9784889751109
  • NDC分類 K933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

13
図書館本。子どもの書架にありながらこの古びた本は子どもに借り出されたことはあるだろうか?ギリシャの神々と半神と人間の血と嫉妬と贖いの物語りの一冊は。(色好みのゼウス様がいつも元凶のようだが)老吟遊詩人とともに追うヘラクレスの12の務め。長いあいだ掌の匂いが消えないほどの家畜小屋の大掃除も含まれていたとは。そして怖いのに何度でも見飽きない挿絵の数々。きっとまたこの本の前で立ち止まり抜き出して確かめるのだろう、老いてゆく英雄の様を。2017/09/09

ヴェルナーの日記

2
ギリシャ神話(主にヘラクレスの12の難業)をモチーフにし、盲目の老吟遊詩人(たぶんモデルはホメロス)を主人公した作品。盲目の老吟遊詩人(完全に失明しておらず、幽かに視力がある設定)は、神々や英雄たち(半神半人)の物語を探しつつ語りながら、自分も神々や英雄を自身の目で見たいと密かに望むが、なかなか思うようにいかずに時ばかりが過ぎていく――。そして、数多くの物語を蒐集しながら、死を目前にして、盲した目で彼が見たものは……。著者自身が、あとがきに語っているように児童向けではなく、高尚なテーマを元に描いた作品。2013/12/01

timeturner

2
筋書きそのものはもともとあるものだが、その間を埋める情景描写や登場人物たちのキャラクターの描き方が素晴らしい。まるで映画でも見ているかのように目の前にギリシャの海や山や岩が浮かび上がる。2010/04/15

qbmnk

1
ギリシア神話のいくつかの話を、神を見たいと旅する吟遊詩人に絡ませてひとつにまとめているのが面白い作品。吟遊詩人が出てきたりいなくなったりして読みにくいと思ったが、あとがきによると原書がとても難解らしい。作者と訳者の対談で児童文学はスピードが大事だと作者自身が述べているが、読みにくさのためかあまりスピードは感じなかった。一応まとめられたストーリーは通っているが、エピソードを繋ぐ吟遊詩人の部分が相対的に弱いのでギリシア神話の編み直しとして大成功とも思えない。挿絵が独特で少し怖い。ユニークなギリシア神話像。2025/05/22

COPYSI

0
砂浜を劇場として、太陽を背に昔話をする男のロマン。 僕が見世物の格闘技類が好きだったら、君はよかったのかい? 2018/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1193338
  • ご注意事項

最近チェックした商品