心の児童文学館シリーズ<br> 黒いランプ

心の児童文学館シリーズ
黒いランプ

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  • サイズ A5判/ページ数 277p
  • 商品コード 9784889751062
  • NDC分類 K933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

11
図書館本。雨降り続きのその上風邪まで連れている週に、重くてしかたない頁をめくる。歴史の教科書で一行のうちに過ぎていったことを、ダニエルたちと一緒に暮らしたり楽しんだり嘆いたりする。親の生業を継いだり、新しい職の徒弟に出たり、時代の波に流されたり…。無くならない職業、報われる仕事、仕事に見合う報酬、余暇、生活(子どもの本棚から抜いた本に悩む一日もある)2017/10/21

noby

10
1819年産業革命期のイギリスで発生した「ピータールー虐殺事件」を題材とした児童文学であり歴史小説。公民権獲得を求めた6万とも8万とも言われる職人達のデモを警察と軍が襲撃し、多数を殺傷して弾圧した。著者ピーター・カーター(1999年没)も13歳から大工見習いをし、29歳で大学に入学という主人公を彷彿とさせる経歴。1973年刊行。こうした事件はその後も世界中で繰り返された。織機から人工知能へと時代は変わるが、職を失う人の生活を守る戦いには絶え間ない努力が必要であり、果てしなく続く。選挙に行こう。2017/05/21

qbmnk

0
家内制手工業から工場制機械工業に変化するマンチェスター近郊の手織工の息子が主人公。労働運動の始まりの物語。台頭するブルジョワジーの胡散臭さや身分制度による社会の隔絶も背景となる。1819年の武力で弾圧された労働者集会であるマンチェスターの虐殺の史実を基にしており英国史の教育的内容となる。なぜ日本語訳されたのかは良くわからないが、1970年代なので当時の労働運動の流れかもしれない。より良い労働条件を求めてデモを行う200年以上続く欧州の歴史の一端が窺える。2024/06/05

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