中国の林業発展と市場経済 - 巨大木材市場の行方

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中国の林業発展と市場経済 - 巨大木材市場の行方

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784889651027
  • Cコード C3061

出版社内容情報

市場経済化が進む中で、中国の林業はどのような変貌を遂げているのか。世界有数の巨大木材市場として台頭する中国の実像を、最新データと現地調査で初めて明らかにしました。

序 章 中国社会と森林・木材問題

第1章 中国の森林資源
 森林資源の概況
 国際比較からみた中国森林資源の概要
 中国における森林の構成
 森林資源の地理的分布

第2章 中国における木材生産
 木材生産量の推移と木材生産の主体
 木材生産の現状―1995年の実態―
 木材資源の再生産
 木材産業と木材需要

第3章 木材流通の展開過程
 移行期の木材流通(1949~1956年)
 計画経済時代の木材流通(1957~1978年)
 「改革・開放」時代の木材流通(1979~1997年現在)
 1985年以降の国有林区における木材市場の展開
 木材輸入の展開

第4章 木材流通の現状
 経済の高度成長と木材消費構成の変化
 北京建材経貿厦のケース
 上海松江県「上海永欣木業公司」の事例
 福州・三明地域の生産・流通の実態

第5編 木材需給の展望と流通の意義
 木材需給の展望
 中国における木材供給不足の解決策と問題点
 木材流通改革の意義

終 章 本書の要約

補 章 中国東北・国有林経営の現状-先進技術の導入と生産請負-


" 本書はわが国で中国林業を取り上げた最初の研究書である。著者である陳大夫氏は中華人民共和国林業経済研究所研究員として勤務した後、京都大学大学院農学研究科に留学され、中国の平原林業の意義、そこでの木材市場の展開過程について研究され、その成果は「日本林学会誌」や「林業経済」などに発表された。
 今回、ここにまとめられた論文は、中国経済の改革・開放後における林業および木材産業の市場経済化がどこまで移行しているのか、その過程でどのような特徴がみられるのか、について現在利用できる林業関係の統計資料、既存の文献、および北京・上海周辺、福建省などでの実態調査に基づいて分析されたものである。
 中国林業を取り上げた類書として野村勇監修訳「中国の森林資源と林業」(Forestry in China, FAO Forestry Paper No.35)があるが、総花的に紹介にとどまっていた。本書は市場経済が複雑に進む実態を現地調査を踏まえてまとめられたところに最大の特徴がある。

1998年8月 村島 由直"

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