森林における野生生物の保護管理 - 生物多様性の保全に向けて

森林における野生生物の保護管理 - 生物多様性の保全に向けて

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  • サイズ B5判/ページ数 255p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784889651010
  • NDC分類 654
  • Cコード C3061

出版社内容情報

林業・と野生生物保護の両立に向けた最新の知見を解説。1994年刊の「林業と野生鳥獣との共存に向けて」を全面改訂、両生類・爬虫類、昆虫なども加えて内容を大幅に拡充しました。3刷。

第1章 野生生物と人間
 1.森林管理をめぐる最近の動向(藤森隆郎)
 2.生物多様性の価値(藤森隆郎)
 3.森林の機能区分と管理(藤森隆郎)
 4.野生生物の保護と人間生活(由井正敏)
 5.日本の森林における野生生物に関する諸問題(由井正敏)

第2章 森林生態系と野生生物
 第1節 日本の森林生態系
 1.森林生態系の概念(藤森隆郎)
 2.日本の動植物相(藤森隆郎)
 第2節 森林に依存する野生生物
 1.哺乳類(石井信夫)
 2.鳥 類(東条一史)
 3.両生類・爬虫類・昆虫類(戸田光彦・草野保・林文男)
 4.植 物(垰田宏)

第3章 野生生物の保護管理
 第1節 野生生物との共存
 1.保護管理に関わる基本概念(石井信夫)
 2.共存のための森林管理(由井正敏)
 3.共存のための地域区分(由井正敏・石井信夫)
 第2節 保護管理の方法
 1.哺乳類の保護管理(石井信夫)
 2.鳥類の保護管理(由井正敏)
 3.重要な小動物の保護管理
 4.絶滅危惧植物と植物群落の保護管理(垰田宏)

第4章 保護管理の取り組み
 第1節 保護の取り

 1992年にブラジルで開催された国連環境開発会議(地球サミット)を契機にして、地球環境問題への関心が高まるとともに、野生生物の保護、生物多様性の保全と言った観点から、森林資源の利用や管理のあり方が問題視されるようになってきた。
 特に、狭い島国に多様な野生生物が生息する日本においては、近年の森林開発で絶滅のおそれが危惧される種が多くなる一方、農林業被害を起こし、その取り扱いが苦慮される種も増えてきている。
 このため、本書では、前版にあたる『林業と野生鳥獣との共存に向けて』(由井正敏・石井信夫共著、日本林業調査会、1994年)で示された知見に新たな研究成果を加えて、森林地帯に生息する野生生物(哺乳類、鳥類、両生・爬虫類、昆虫、植物)の適切な保護管理のあり方を検討し、できる限りわかりやすく解説することを心がけた。
 第1章では、国内外における生物多様性の現状と、その保全に向けた取り組みを、森林に重点を置いて解説した。第2章では、日本の森林生態系について概説するとともに、そこに生息する主要な野生生物と森林との関わりをまとめた。そして、第3章では、野生生物と人との共存に向けた保護管理の基本的な考え方と方法を提示する

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