出版社内容情報
一念発起して家づくりに挑んだ棟方家。理想の家を求めていくうちに、地元の木材を使うことの大切さに気づいていく。マンガ林業白書第3弾は、住宅問題に切り込みました。
木材は、住まいの材料や様々な家具、道具として、身近な生活に利用されています。特に、我が国では、スギ、ヒノキなどの木材を使って、地域の気候風土にあった住まいが建築されてきました。また、法隆寺五重の塔や東大寺大仏殿のような優れた木造の建築が行われてきたことからも分かるように、多様な「木の文化」が育まれてきました。
木材は、色調や香りといった良さに加え、湿度を調節したり、音や衝撃を和らげる性質を持っています。また、加工しやすく、軽くて強度もあり、上手に使えば、何百年でも長持ちします。さらに、最近では、加工する時に消費するエネルギーが少ないことなどから、環境にやさしい材料としての木材が見直されております。
木材の特徴として大事なことは、植林し、育てることにより、再生産が可能であることです。鉄や石油と違って、将来にわたって利用することができる資源であり、しかも、我が国では、戦後に植えられた木が年々成長し、利用できるようになっています。
現在は、外国の木材に加え、鉄やブラスチックなど木材以外の製品が増えていますが、国産材の利用を推進するため、国内の森林の利用にもっと目を向けることが大切です。これは、地域の林
これから家を建てようという人、ぜひ目を通しておいて下さい。