内容説明
メンテナンス技術に関しては、これまでも多くの議論が行われてきたが、対象設備に対してそもそもどのような方針でメンテナンスを行うべきかというメンテナンスの政策的な問題については、体系だった議論が不十分であった。本書は、このようなメンテナンスの計画段階に焦点を当て、メンテナンス方式の合理的な決定手法を提案しようとするものである。
目次
第1章 ライフサイクル管理とメンテナンス(循環型社会とライフサイクル管理;ライフサイクル・メンテナンス)
第2章 劣化と故障(劣化・故障の因果関係;劣化メカニズムとそのモデル化;故障現象の確率論的理解)
第3章 劣化・故障解析(劣化・故障解析の目的と概要;FMEAとFTA;構造・機能展開に基づく劣化・故障解析)
第4章 基本メンテナンス計画(メンテナンス方式;メンテナンス方式の決定要因;技術的評価と管理的評価に基づく基本メンテナンス計画手法;既存の基本メンテナンス計画手法)
第5章 情報システムによるメンテナンス支援(設備管理システムの動向;ライフサイクル・メンテナンス情報システム;劣化・故障予測システム;設備診断システムにおける予測情報の利用;劣化・故障データ管理システム)
著者等紹介
高田祥三[タカタショウゾウ]
早稲田大学理工学部経営システム工学科教授。工学博士。1978年東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専門課程・博士課程修了。1980年東洋大学工学部講師、助教授を経て、1990年大阪大学工学部助教授。1992年より現職。ライフサイクル・エンジニアリング、設備ライフサイクル・メンテナンスなどの研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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