内容説明
付加価値を生むべき生産現場に対する情報やサービスの不備は、そこで行われるロス改善の何倍かを帳消しにする。本書は、TPMにおける事務効率化活動の中で、「巻き紙分析」から「ワークステーション」への具体的な進め方について著したものである。
目次
第1章 巻き紙分析の理論(事務間接部門とは;事務間接の実態と事務合理化活動;事務効率化の考え方;巻紙分析とワークステーション;評価の考え方―数字で定量化しないと、マネジメントができない;巻紙分析による業務効率化のステップ;事務へのTPMアプローチのこだわり)
第2章 巻き紙分析の実践(事務効率化のステップ展開;業務の棚卸しとテーマの設定―第1ステップ;フローチャートとの違い;問題点の洗い出しとロスの層別―第3ステップ;改善案の作成と改善の実施―第4ステップ;成果の確認と維持管理―第5ステップ)
第3章 巻き紙分析からワークステーションへ(ワークステーションとは;ワークステーションづくり;年次業務のワークステーション;作業マニュアルづくり;ワークステーションの効果;情報化時代に対応するマネジメントへ)
第4章 巻き紙分析の実践企業事例(マルヤス工業/日本セキソー工業;リコーエレメックス・岡崎事業所;三菱レイヨン・横浜事業所;古林紙工・滝野工場)
著者等紹介
長田貴[オサダタカシ]
1972年日本能率協会入職、PM、IE、QC、工程管理など工場管理全般についてサンコルティング指導を行う。’73年からTPMの指導にあたる。現在は生産保全技術研究所所長。主な著書に「手づくりのマネジメント手法5S」「5し改善ノウハウ集」。講演多数
奥村功[オクムラツトム]
1957年富士製作所(現フジコーポレーション)入社。取締役製造部長を経て、’88年常務取締役、’92年TPM専任。現在は同社顧問。著書に「ある中小企業のTPMものがたり」。事例発表、講演多数
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