内容説明
本書ではオーソドックスなリスクマネジメントの基礎知識と考え方を第一章に簡単にまとめ、第二章で経営の社会的責任についてコンプライアンスや経営倫理、環境の視点で触れている。第三章ではリスクアセスメントなど三つの段階局面での特性や体制のあり方を述べ、第四章では常態化した危機管理の体制、プロジェクトチームの役割などを日本企業の実状に合わせて具体的に述べている。第五章は、危機コミュニケーションでもっとも注目を集めているマスメディア対応や記者会見を事務的な留意点まで細かく示している。第六章では、ケース別研究として、最近増加している内部告発、欠陥商品、人格権や知的財産権の侵害問題、さらに自然災害にも触れそれらのケースでの広報対応のあり方を述べている。第七章は、まさにグローバル化の中の危機管理のあり方や対応の仕方について、海外でのテロや誘拐、人質事件についてコメントしている。
目次
第1章 リスクと危機のマネジメント
第2章 経営と社会的責任(CSR)
第3章 リスクマネジメントの手法と体制
第4章 危機管理体制の整備
第5章 緊急時の広報とマスコミ対応
第6章 緊急時のケース別実践対応
第7章 グローバル社会での危機管理
著者等紹介
藤江俊彦[フジエトシヒコ]
昭和21(1946)年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。ビジネス・キャリア後、淑徳大学教授を経て、現在千葉商科大学政策情報学部、大学院政策情報学研究科教授。(社)全能連認定マスター・マネジメントコンサルタント、(社)日本広報協会広報アドバイザー、日本経営管理協会副理事長、日本経営診断学会理事など学会、中央省庁、公共団体などで社会活動、公職多数
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