内容説明
孤立していた4人のシンママたちが語り合った初めての座談会。貧困と社会の眼差しに向き合いながら、何よりも子どもの幸せを願う彼女たちの人生を支援するために必要なことは何か。
目次
第1章 なぜシンママ大阪応援団を立ち上げたのか(シンママとも子さんとの出会い;シングルマザーと子どものサポーター養成講座を開催 ほか)
第2章 シングルマザーのリアルを語り合う(ギャンブル依存症でDVの夫からの離婚を思案中の鈴木あき子の場合;再婚相手から性的虐待を受けた娘を持つ遠藤えみの場合 ほか)
第3章 シンママ大阪応援団が何を大切に活動しているのか(最初はほとんどメールはなかったが;「お茶しませんか?」 ほか)
第4章 女性が生きるのが困難な社会(母子家庭の生活の苦しさ;シングルマザーは働いている ほか)
第5章 4人のシングルマザーの今とこれから(人間らしく生きる権利がある…谷口友子;毎日が無事に終わることで精一杯…松本和美 ほか)
著者等紹介
芦田麗子[アシダレイコ]
1973年生まれ。龍谷大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。修士(社会福祉学)。種智院大学助手、東海学院大学講師、大阪千代田短期大学講師等を経て、現在神戸親和女子大学講師。大阪のDV被害者サポートグループCOSMOにて、立ち上げから解散までの12年間ボランティアスタッフとして暴力被害を受けた女性や子どもの支援に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
32
けっして悪くはないのに、シングルマザーであるだけで社会から偏見の目でみられる現実。また様ざまな理由により生活保護を利用したくても水際作戦で断られてしまう現実。そうしたことがシングルマザーを追い込み苦しめている。この本は当事者と支援者とがともに語り合い、支援の方向性を探っている。良書だ。2019/11/15
てくてく
8
「シンママ大阪応援団」でつながったシングルマザーの体験談、そして具体的にどのような支援が効果的なのかを説明した本。シンママというと、私だけかもしれないが、相対的に若い女性をイメージするが、実際には大学生のお子さんがいるような40代の女性が日々必死で生きようとしている点を知ることができた点が新鮮だった。2017/10/08
yuka
2
◆◆◆マザーズジョブステーションという県の施設にて【働くママ】の支援に携わることになり、〝ママ〟について知る為に読んだ1冊。「シンママ大阪応援団」(※1)という団体で、つながったシングルマザーの体験談と具体的な支援について書かれた本。(※1シンママとは、シングルマザーのこと)ママの支援だけでなく、あらゆる支援における最初のきっかけを作ることについて、『ヒント』にもなるように感じました。●最初はほとんどメールはなっかたが(相談活動ハンドブックを送ることきっかけとして、手書きのメッセージを・・・。)(P94)2018/01/29