出版社内容情報
社会保障制度である国民健康保険が医療を受ける機会と財産を奪い貧困に陥る!? 保険料収奪の差し押さえ・滞納処分問題の解決は一刻の猶予もない。大阪社保協・滞納対策委員会の弁護士たちが〈Q&A〉ですぐに使える対処法を具体例をあげて解説。(初出:初出:「議会と自治体」(2016年8月号?10月号、日本共産党中央委員会)
楠晋一[クスノキシンイチ]
弁護士(京橋共同法律事務所所属)。大阪社保協らと協力しながらいのちよりカネという国保行政を許さないたたかいを続けている。主な共著に『住民運動のための国保ハンドブック2012』(日本機関紙出版センター・2012年)、『国際人権条約と個人通報制度』(日本評論社・2012年)、『Q&A生活保護利用者をめぐる法律相談』(新日本法規・2014年)、『その差押え、違法です!』(日本機関紙出版センター・2014年)がある。
勝俣彰仁[カツマタアキヒト]
弁護士(勝俣法律事務所)。弁護士登録後2012年9月まで、鳥取県米子市の高橋敬幸法律事務所にて執務。鳥取県児童手当差押え事件では、相談当初から高裁判決まで携わる。その他、全国B型肝炎訴訟、医療過誤問題、談合事件住民訴訟、過労死問題、独禁法問題(優越的地位の濫用等)、霊感商法問題、刑事事件等に取り組む。著書に『その差押え、違法です!』(日本機関紙出版センター・2014年)がある。
牧亮太[マキリョウタ]
弁護士(彩法律事務所)。2008年12月大阪弁護士会登録。
寺内順子[テラウチジュンコ]
1960年生まれ。佛教大学社会学部社会福祉学科卒業後、豊中の障害者施設に勤務、1991年大阪社会保障推進協議会入局、現在事務局長。これまでの著書(共著含む)は『国保広域化でいのちは守れない』(2010 年、かもがわ出版)、『国保の危機は本当か?』(2011年、日本機関紙出版センター)、『住民運動のための国保ハンドブック2012』(2012年、同)、『2025 年介護保険は使えない?(2013 年、同)、『明日もやっぱりきものを着よう』(2013年、同)、『基礎から学ぶ国保』(2015 年、同)、『検証!国保都道府県単位化問題』(2016 年、同)ほか、大阪社保協ハンドブックシリーズなど多数。
目次
滞納処分とは何でしょうか?
そもそも差し押さえとは何でしょうか?
財産調査ではどのようなことをするのでしょうか?
差し押さえされた情報は、本人に通知されないのでしょうか?
役所の取り立ては、なぜこんなにきびしいのでしょうか?
徴収部門の独立化や他市との共同化とは何ですか?
差し押さえには制限はないのでしょうか?
差し押さえの対象となる滞納者の財産とは、どの範囲をいうのでしょうか?
どんな差し押さえのやり方でも、仕方がないのでしょうか?「過剰な差し押さえ」ということをよく聞きますが、許されるのですか?
事業に必要な器具を差し押さえられてしまいました。このような差し押さえは仕方がないのでしょうか?〔ほか〕