目次
第1章 軽度者と生活援助の切り捨て(はじまった介護保険「改革」;軽度者サービス見直し・生活援助切り捨てと「地域包括ケアシステム」)
第2章 要支援サービスの保険給付外し―総合事業の仕組み(総合事業とは;総合事業の枠組み)
第3章 総合事業の全国的実施状況(全国的な総合事業の実施状況;総合事業実施自治体のいくつかのパターン;大阪府と神奈川県、政令指定都市の比較検討)
第4章 サービスを守るために住民と介護関係者の共同を(市町村が迫られる3つの課題;現行サービス維持・確保を基本として対市町村への運動強化を)
著者等紹介
日下部雅喜[クサカベマサキ]
1956年岐阜県生まれ。日本福祉大学卒業後、堺市役所へ。2000年から自治体の介護保険窓口業務のかたわら、一市民として「福祉・介護オンブズマン」活動、「介護保険料に怒る一揆の会」の活動に参画。2016年3月堺市役所退職。大阪社会保障推進協議会・介護保険対策委員長として介護制度改革問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jupiter68
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制度の解説をしてもらって助かるが、この著者は制度に反対のようだ。賛否両論の立場で書かれたものを読むのが理想なんだろう。2016/12/20
ayumu
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介護保険総合事業実施直前に書かれた、非常にわかりやすい本。 改めてこの間の問題意識が整理され、向かうべき方向も明快になった。 要支援者に対する4月実施に向けて、さらに要介護者の介護保険はずしの国方針に対抗していく足場を築ける必読書。2016/08/22
ai
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「介護の社会化」(介護を抱え込まないで、社会全体で支え合う)というキャッチフレーズで始まった介護保険。しかし、介護保険サービスは非常に使いにくくなっている。そんな中で、地域での支え合いのシステム、総合事業が全国的に実施されることとなった。しかし、全国での介護保険者(市町村)の実施状況には差がある。わたしの住んでいるところは全くなし。すっからかんである。 こうしてどんどん、住んでいる地域での格差は拡大して行く。2021/09/01