目次
第1章 五日市憲法草案とは(なぜ今、五日市憲法草案に大きな関心が…;発見の経緯;主な条文と対応する日本国憲法条文;内外の研究者から高い評価)
第2章 なぜ五日市憲法草案は作られたのか(自由民権運動を背景に―農民一揆と不平士族の反乱;なぜ五日市であったのか;五日市学芸講談会とは)
第3章 五日市憲法草案は誰が書いたのか(起草者千葉卓三郎について;千葉卓三郎の思想と制法論;深澤家とのかかわり;卓三郎亡きあとの深澤権八;その後の深澤家;その後の自由民権運動;困民党の運動に)
第4章 五日市憲法草案と日本国憲法(五日市憲法草案の精神はどのように日本国憲法に受け継がれているのか;GHQが原案作成に着手した背景;GHQ原案策定を3つの側面から見ると)
著者等紹介
鈴木富雄[スズキトミオ]
郷土史研究家、「五日市憲法草案の会」(略称「五憲の会」)事務局長。あきる野9条の会・呼びかけ人、これまで五日市憲法草案史蹟など案内142回・2500名を超える。1940年福島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seraphim
6
復習のため。前回読んだときに読み飛ばしていた細かいことに気づく。色川先生は、北村透谷の研究もしていたのか。2017/10/25
Takao
3
2015年3月31日発行(初版第1刷)。来月に予定している「五日市憲法草案フィールドワーク」に向けての再読。前回読んだのは2016年6月8日、7年ぶり。忘れたことも多々あったが、今回特に印象に残ったのは、なぜ「五日市」だったか、ということ。33ページ以下にまとめられている。江戸時代、3代将軍家光の頃から「五日市」の名があり、木材の供給地でもあった。そして養蚕地帯でもあった。市・筏(木材の運搬)・絹の町として富が蓄積され、豪農が生まれた。30年ほど前に五日市高校を訪ねたことがあるが、改めて訪ねてみたい。2023/10/27
Takao
3
2015年3月31日発行。著者・鈴木富雄は郷土史研究家で、「五日市憲法草案の会」事務局長。「知ってるつもり」だった五日市憲法草案だが、成立過程や背景などを教えられた。その名前しか知らなかった千葉卓三郎の生涯について詳しく知った。千葉は1883年11月12日、わずか31歳で結核のためなくなっているが、五日市憲法草案を起草したのはその2年前の1881年だったという。千葉に薫陶を受け、その土蔵に五日市草案を残した深沢権八も1890年12月24日、29歳で死去している。一度ゆかりの地を訪ねてみたい。2016/06/08
イボンヌ
2
今の日本が誇れる数少ない物だ、日本国憲法。 五日市憲法がいかにして出来、発見されたかわかります。2016/06/04