内容説明
戦後日本の復興期から高度成長期にかけて、さまざまな分野でデザイナーたちが活躍し、時代を牽引した。東京オリンピック(1964)に合わせて作られた「ワンカップ大関」のラベルは今でも親しまれているが、これをデザインした松川烝二(1911‐72)は、女子美術大学にあってデザイン教育にも情熱を注いだ人物であった。本書は松川烝二の業績と教育実践に初めて光をあて、日本デザイン史に新たな1ページを加えるものである。
目次
はじめに 教えること学ぶこと
序 日本の現代デザインと松川烝二のデザイン教育
第1部 松川烝二の人と作品
第2部 松川ビジョンの授業風景―デザイン教育の現場
第3部 座談会 デザイン教育の展望―現在の教育の現場で
第4部 サムシングの探求
おわりに 学生と教員が展開した実践教育