感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
3
お客さん一人ひとりをしっかりと観察し、財布を開くまでのストーリーを具体的にイメージする。それを積み重ねていくことで全体像を描き、そのための施策を迅速に打っていく。いやほんとコレって、書店に限った話ではなく、まっとうな商売そのものやないか。こうして商売している「書原」がちゃんと地位を占めていること自体が、とても勇気のでる事実。そして書店員さんが提出してるレポートが感動的。同じタイトルと題材で版元とテーマが違う二冊の本をこんなに具体的に比べられるなんて、日常の仕事に愛がある証拠だ。真似せんといかん。2012/03/25
tikki1208
1
前知識無しでタイトルから書店員のエッセイかなと思っていたが、バリバリの書店の実用書だった。色々なアイデアが惜しげもなく記されている。上村さんは店長クラスに出版社の名前と特徴を800社覚えなさいという程の職人気質な実直に本と向き合う硬派なひと。2023/11/21
青色
0
対談スタイルを読み慣れていないせいか、どちらが話しているのか度々混乱。内容はとても勉強になるもので、東京に行く機会があったらぜひ書原のお店に行ってみたいと思った。上村さんの硬派な感じが良い味。レジ前にお釣りで買えるくらいの値段のものを置くっていうアイデアは色んなことに応用できる気がする。また本屋で働きたい気持ちが高まってしまうなあ。2016/01/31
よねちゃん
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私は、書原という本屋さんのことを、とても気に入っていたので、ここはどういう考えでやっているのだろうと思い、この本を買いました。やはり、素敵な本屋さんは、考え方から、見事だな、と思いました。本を買う人の心の動きなどを考えながら、ストーリーを立てて考える、というようなことでした。これは、他の様々なところでも、応用してみたいと思いました。2014/11/18
FK
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紀伊國屋書店は生鮮食品、ジュンク堂書店は加工冷凍食品を扱っているような感じを受けます。(P.25)/大型書店はいかにして本を集めて並べるか、うちの店はいかにして本を削って並べるか。この収集能力と選択能力の違いなんですね。(P.44)/書店の生命線とは仕入れと配置ですから。(P.45)/仕事を始めてから独立できるまで、最低10年ぐらい掛かるとのこと。どんな仕事でもひとかどになるためにはそれくらいの年月は掛かるということ。そしてその間の努力たるや並大抵のものではないだろう。2007/06/03




