内容説明
“行って帰って”何が変わったのだろうか?常に子どもの目線、立場にたって発言をしつづけている著者が、児童文化論専攻の学生たちと共に、広く親しまれている子どもの本を読み込み、子どもの本に内在する精神を浮き彫りにする。
目次
絵本と幼年童話(探究者アンガス―アンガスとあひる・アンガスとねこ・まいごのアンガス;もうひとつの世界へ―かいじゅうたちのいるところ;制度からの脱出―いやいやえん・おしいれのぼうけん)
昔話(鬼と出会う―桃太郎・一寸法師・こぶとり爺さん;追放の森―ヘンゼルとグレーテル)
ファンタジー(竜退治の冒険―ホビットの冒険;不思議の国、夢の国―ふしぎの国のアリス・鏡の国のアリス;あちらとこちら―ナルニア国ものがたり)
リアルな小説(家出は「私探し」―クローディアの秘密・ぼくがぼくであること;ジャズの国へ―ジャズ・カントリー)
再び絵本(元の木阿弥―ぼくを探しに・あな;牛を求めて―はじめてのおつかい・十牛図)
著者等紹介
斎藤次郎[サイトウジロウ]
1939年埼玉県生まれ。法政大学文学部卒業。子ども調査研究所所員をへて、教育評論家。日本エディタースクール昼間部「児童文化論」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あきら
2
児童文学の有名な本。ポケモン初代は行きて帰りし物語だという考察を見て思い出して読んだ。シナリオのヒントが散りばめられている。読みづらい部分もなく丁寧に引用してるので、知らないお話の章でもしっかりと読める。2014/09/05
nobu
0
★★2013/06/11
えりーぜ
0
そう、私も同じことを考えていた。 自分の中でまとまらずにいた事を整然と並べられてしまったから、ここに付け加えて何かできるのかと不安になってしまう。 私も行かなければ。帰ってくるために。帰る場所を見つけるために。2018/09/23