内容説明
源頼朝による開幕以来八百年、古都鎌倉にも徐々に再開発の波がおしよせ、その過程で鎌倉地域一帯に眠る多くの中世遺跡が発掘調査されることとなった。本書は、膨大に蓄積されたその研究成果を踏まえ、全国から歴史・民俗・考古の研究者を招いて開かれたシンポジウム「中世都市の成立と展開」の全記録である。
目次
序章 中世都市の特質をめぐって
鎌倉を掘る(中世都市鎌倉の成立;武家屋敷と町屋―中世都市鎌倉の展開;いわゆる「浜地」の成立と範囲;消費する都市―鎌倉に見る中世都市の様相)
博多・堺・京都・一乗谷を掘る(博多―中世の商業都市;堺―中世の環濠都市;京都―王朝都市から中世都市へ;一乗谷―戦国都市の町割)
文献からみた鎌倉(文献からみた中世都市鎌倉)
付録(パネル・ディスカッション)