内容説明
映画「サウンド・オブ・ミュージック」への疑問とオーストリア近現代史の真実。戦後は故意に忘却された緑色ファシズムやヒトラーを生んだ反ユダヤの土壌を確認するとともに城郭都市ウィーンの構造を歴史的に解明する。
目次
1 偽りの過去(「サウンド・オブ・ミュージック」の時代;「ヴァルトハイム問題」と過去の克服)
2 都市の深層(世紀転換期のウィーン―都市の政治・文化とエスニシティ)
3 革命と反ユダヤ主義(ウィーン・一八四八年―革命と反セム主義)
4 女たちのウィーン(女たちの革命;世紀末の洗濯女たち;ナチスの支配下で;現代ウィーンの外国人女性労働者)