内容説明
この世は無常なればこそ尊いのだ。後醍醐天皇や足利尊氏から精神の師と仰がれた国師・夢窓疎石。『徒然草』の作者として知られ、和歌四天王の一人と称される歌人・卜部兼好。ふたりの碩学が静かに語らう、人生の真理とは―
目次
序―鴨の河原の世捨て人の話
1 かすみの章(会見の朝;「定めなきこそいみじけれ」 ほか)
2 行雲流水の章(兼好先生の半生;わが伯父・夢窓疎石)
3 青葉の章(娑婆;名誉と利得に使われて)
4 秋草の章(働く功徳;愚人・賢人・真人 ほか)
5 白雪の章(仁義の政治;「刹那過ぐるを惜しむべし」)
跋―鴨の河原の世捨て人の話
著者等紹介
久米宏毅[クメヒロキ]
1945年三重県津市に生まれる。三重県立津高校を経て、北海道大学農学部農業生物学科卒業。実践学院主宰。1995年8月三重県津市阿漕が浦海岸で「花と緑のボランティア」を呼び掛ける。「グリーンボランティアクラブ・阿漕浦(あこぎがうら)友の会」会長。同社は「(社)日本ナショナルトラスト協会」正会員。植樹を中心に海岸の環境向上をめざす民間と行政の連携組織「安濃津・松風の会」を発起、同会副会長。「三重県緑のネットワーク運動懇談会」実行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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