消化器診療における医療事故と安全対策

消化器診療における医療事故と安全対策

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  • サイズ A5判/ページ数 107p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784888751285
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 本書では消化器病診療の領域において医療事故の撲滅へ向けて,この方面にご造詣の深い方々に医療事故の実態とその防止ついての具体的方策を幅広く執筆していただきました.医療事故をなくすために少しでもご参考になれば幸いです.    

《目次》
I. 各集計からみた偶発症・医療事故の実態
 (1) 日本消化器病学会―保険金支払い案件(消化器分野)の集計からみた医療事故の実体
   木村 健,井戸健一,酒井義浩,砂川正勝,大井 至,山川達郎
  I. 消化管の疾患において内視鏡に関連した医療事故
   1. 対象および方法
   2. 結果および考案
  II. 肝胆膵疾患に関連した医療事故
   1.対象および方法
   2.結果および考察
    1) 診断に関連した医療事故
    2) 治療に関連した医療事故
 (2) 日本消化器内視鏡学会―偶発症の全国調査結果より
    金子 榮藏
  I. 3回の調査結果からみた医療事故の実態
   1.調査の対象者とアンケート回収率
   2.アンケートの内容
   3.一般内視鏡検査の総数と偶発症の発生頻度
   4.一般内視鏡検査の施設毎年間検査件数
   5.機種別検査件数と偶発症の頻度
   6.一般内視鏡前処置の偶発症
   7.一般内視鏡検査前処置による偶発症の内容
   8.主要3機種の偶発症
   9.機種別死亡数と死亡率
   10.静脈瘤治療に伴う偶発症
   11.ERCPに伴う偶発症
   12.ERCPに伴う偶発症の内容
   13.ESTに伴う偶発症
   14.ポリペクトミーとEMRの偶発症
   15.一般内視鏡検査による死亡
   16.死亡例の年齢
   17.腹腔鏡関連の偶発症
   18.腹腔鏡下手術による死亡
   19.偶発症後のトラブル
   20.医療従事者の事故
  II. コメント
II.医療現場における医療の質の保証をめぐって―東海地方におけるインシデント・レポートの解析を軸として
   宮治 眞
  I. 医療事故にまつわる用語と概念について
  II. インシデント・レポートの解析から
   1.東海地方におけるインシデント・レポートの実施
   2.対象および方法
   3.結  果
   4.考  察
  III. 私案の提示
   1.学会としてのガイドライン、マニュアル、インシデント・レポートの統一を
   2.技術、技量の向上を
   3.医療事故減少に対する科学的評価の導入を
   4.過ちを認める勇気を
III. 医療事故防止に有効なシステムの確立-国立病院・療養所における取り組み
   林 茂樹
  I. リスクマネ-ジメントマニュアル作成指針の概要(厚生労働省)
   1.趣旨および目的
   2.用語の定義
    1)医療事故
    2)医療過誤
   3.マニュアルの作成及び報告
    1)作成
    2)報告
   4.医療事故の防止体制の整備
    1)医療事故防止対策規定の作成
    2)医療事故防止対策委員会の設置
    3)リスクマネ-ジメント部会の設置
    4)リスクマネ-ジャ-の配置
   5.医療事故防止のための具体的方策の推進
   6.医療事故発生時の対応
    1)初動体制
    2)医療事故の報告
    3)患者・家族への対応
    4)事実経過の記録
    5)警察への届出
    6)医療事故の評価と事故防止への反映
  II.国立国際医療センタ-における取り組み
   1.医療行為発生時点情報管理システム Point of Act System: POAS
   2.医療事故防止委員会における取り組み
IV.消化器診療における安全対策と法的「医療水準」への適合
   古川 俊治
  I.医事紛争・医事訴訟の概要
  II.院内安全対策
   1.インシデント・レポート制度
   2.事故原因解析モデル
   3.院内安全対策マニュアルの作成
   4.「異状死」の届出義務
  III.法的「医療水準」への適合
   1.厳格化する最高裁判所
    1)薬剤に関する注意義務
    2)インフォームド・コンセントの厳格化
     a.治療選択決定のための転医の説明義務
     b.患者の自己決定権の尊重
     c.退院・離院の際の指導義務
     d.合併症に関する因果関係の証明
   2.消化器診療に関する事案
    1)食 道
    2)胃
    3)急性虫垂炎
    4)外傷性消化管穿孔
    5)大腸癌
    6)胆 嚢
    7)肝
    8)急性膵炎
  IV. 司法への協力の必要性
V.医療事故の防止を目指して―医療現場に求められていること
   藤原 研司
  I.医療過誤の背景
   1.医師の特権意識
   2.医師における基本知識の欠如
   3.医師の労働過重
   4.看護婦の労働過重
  II.医療現場における事故防止対策
   1.医療モラルの徹底
   2.医療過誤の原因分析と対応
   3.病院における事故防止システムの確立
   4.労働過重への対策

内容説明

消化器病診療の領域における医療事故の撲滅へ向けて、医療事故の実態とその防止ついての具体的方策を解説する。

目次

1 各集計からみた偶発症・医療事故の実態(日本消化器病学会―保険金支払い案件(消化器分野)の集計からみた医療事故の実態
日本消化器内視鏡学会―偶発症の全国調査結果より)
2 医療現場における医療の質の保証をめぐって―東海地方におけるインシデント・レポートの解析を軸として(医療事故にまつわる用語と概念について;インシデント・レポートの解析から ほか)
3 医療事故防止に有効なシステムの確立―国立病院・療養所における取り組み(リスクマネージメントマニュアル作成指針の概要(厚生労働省)
国立国際医療センターにおける取り組み)
5 消化器診療における安全対策と法的「医療水準」への適合(医事紛争・医事訴訟の概要;院内安全対策 ほか)
5 医療事故の防止を目指して―医療現場に求められていること(医療過誤の背景;医療現場における事故防止対策)

著者等紹介

中沢三郎[ナカザワサブロウ]
日本消化器関連学会機構議長。医療法人山下病院名誉院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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