内容説明
本書では、自治体では、「生涯学習まちづくり」がどのように把握され、どのような手段をとっているかなどを、いわば帰納的にとらえながら、その実態を明確にしていこうと試みているものである。まず、その生涯学習を理解し、まちづくりを理解していくために、具体的な事例に即して、行政の立場からだけでなく、むしろ市民活動の視点からその進め方について、わかりやすく解説する工夫をした。また、具体的にまちづくりを実践する上で、最も関心が示されている、学習の場としての生涯学習関連施設、学校および大学、高等教育機関、団体サークル、観光、文化、子どもが主役のまちづくりなど、著者が取り組んできた分野を中心に、まちづくりの取り組み方を整理した。
目次
1 生涯学習まちづくりの理解(生涯学習の意義;地域の活性化・まちづくりのとらえ方 ほか)
2 生涯学習まちづくりの課題(市民主体のまちづくりへの参画;身近な施設で生涯学習―学習の場として楽しめる社会教育施設 ほか)
3 生涯学習まちづくりの実践(生涯学習まちづくりの手順―ある自治体の取り組みの事例から;地域の魅力の創造―まちづくりの手法と住民の学習)
4 生涯学習まちづくりの特色ある事例(生涯学習都市宣言のまち;市民大学を中心としたまちづくり ほか)
著者等紹介
福留強[フクドメツヨシ]
聖徳大学生涯学習研究所長・教授。NPO法人・全国生涯学習まちづくり協会理事長。国立社会教育研修所主任専門職員、教務課長、国立教育会館社会教育研修所教務研修課長等を歴任、1987年文部省社会教育局及び生涯学習局社会教育官に就任。国・地方公共団体の生涯学習の推進にあたり、生涯学習まちづくりを提唱。1993年九州女子大学教授、1998年現職。これまで文部省生涯学習クリエイティブアドバイザー(1994~1995年)や福岡県、山梨県の生涯学習審議会委員など務めた。現在は、明日の日本を創る協会・全国生活会議運動中央委員長、NPO法人全国生涯学習まちづくり協会・理事長・千葉県生涯学習審議会委員・全国生涯学習市町村協議会代表世話人のほか、2003年から内閣府・男女共同参画チャレンジ支援ネットワーク検討委員等をつとめる
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