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内容説明
中国の著名な作家残雪の翻訳者として知られる著者は、3・11のおよそ1年後、原発事故がもたらしたこの国の病理をブログで発信しつづけた。その真率な発言は遺言となってその後を生きる私たちに問いかける。3・11以後、私たちは何処にいるのか。
目次
黙らないための雑記帳 二〇一二‐一三(二〇一二年;二〇一三年)
黙らないための時々雑記 二〇一三‐一五(二〇一三年;二〇一四年;二〇一五年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoru
60
近藤直子氏は残雪の翻訳で知られる中国文学者。2013~15年に彼女がブログに記した文章を書籍化した一冊。文学と政治、自然、母の介護、好きなゲームなど幅広い話題が綴られている。2011年の震災と原発事故以来、日本に危機感を抱くようになった彼女はTwitterで警戒区域の動物救援に携わる人々の情報をフォローし応援する。「人間は自分が動物だということをいとも簡単に忘れ年中人間ごっこにふけりがちだ。だから人間以外の動物を書くことが文学の根底に達する確かな早道になる」こうした鋭い記述が全編に散見される。危機感に→2024/01/21