著者等紹介
斎藤秀樹[サイトウヒデキ]
1956年(昭和31年)長野県松本市生まれ。小学校講師・学習支援員。三陸鉄道ファンクラブ会員。万能川柳クラブ会員。山の文芸誌「ベルク」元・同人。『山と溪谷』2018年10月号掲載の「定年の山、そして、別れの山」で「読者紀行オブ・ザ・イヤー2018遠藤甲太賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サラダボウル
13
夏に読み返す一冊。高学年の小学生たちの日々。読み始めれば、夏のトンネルを歩いた先に当たり前にあるような、彼らの日常のドキドキの中にいる。読者は自分の心のどこかにしまいこんだ、小さな思い出、小さな嬉しさ、小さな痛みの思い出に触れる。今回は、「あこがれの里美先生」を読み直す。実習生の里美先生。こども達(特に女子)は、先生を独占したい、自分は特別になりたいと思う。給食費が払えないこどもは、幻想を創り出す。男勝りのおきよちゃんは、温かく、深く自分を理解してくれる里美先生のためにお守りを作る。じんわりと心に染みる。2020/09/05
サラダボウル
11
坂の向こうに人影が見える。見覚えのある幾人かの姿は、気がつけぱ私の横に並んで賑やかに歩いている。本を開いて、閉じたくないなあと思いながらも本を閉じ、大人の日常に戻るまでのその間、この本は登場人物である小学生たちの日々と私自身の思い出の中へ連れて行く。大事なこと、忘れてない?という問いとともに。 通称のりまき少年。ある理由で友人を避けてしまう。遊び場をめぐっては、中学生に立ち向かわなければならなくなる。ある時は、チン切り魔と噂される不審者に遭遇しパニックに。どうでもいい事も本気真剣なのがこどもの時間、宝物。2019/08/23
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