内容説明
一人で、あるいは二人で、山に登り、山を下る。営みはそれだけ。…幾日か経って、その山は、物語をともなって姿を新たにする。
目次
冬隣り
孤峰の春
春の背中
道案内
裏山の神様
滝から滝へ
霧の十二ヶ岳
鼻唄
山の声
葉桜
遠く離れて
枯葉のころ
著者等紹介
萩生田浩[ハギウダコウ]
1957年、東京都生まれ。書店員、地図編集会社勤務を経てフリーとなり、地図の制作や登山ガイドブックの取材執筆を行なう。現在は「山椒堂」の工房名で絵葉書などの制作販売を手掛けている。山の文芸誌「ベルク」同人。九州「山の図書館」、NPO法人「小野路街づくりの会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うずら
11
山で出会う人との微妙な距離感。一緒に歩く人との何気ない会話。なあんてことない地味なハナシなんだけど味わいがあってほっこりしました。寒くて山歩きが出来ないこの時期、山気分を味わえました。2017/02/17
ターさん
1
私の知らない山ばかりであった。関東では一般的な山なのだろうか。そして、二人以上の山仲間と登ることも多いようだ。山の中の会話も楽しそうだ。そんな登山を、あまり知らないので新鮮であった。しかし、私にはちょっと無理だろう。萩生田氏は「好きでしている“へそ曲がり登山”」と言っているが、私の方がより一層曲がっているのかもしれない。「いつの間にか雨の日が好きになっている。(中略)一日、机に向かっていられる。外の作業もしなくていいのだ」これには同感。雨が「今日はお休みなさい」と言っている。でも、山での雨は好きじゃない。2020/12/12