内容説明
南三陸町志津川の山間。草を食み泥に遊ぶ豚たち。豚飼いは彼らを横目にしながら、「人間の所以」を考え続け、そして呟く。その呟きの木箱が溢れて本の形を成したとき、東日本大震災は町々を襲った。惨状を目にして豚飼いはさらに呟く…。
目次
豚飼いは思索する
羊飼いになった豚飼い
豚飼いはパラダイスづくりに失敗する
豚走曲と風雅な宿
コルティッホ・ソーナイはこんなにいい加減
呟きの木箱―人生はゼイタクに
「魂」を語る豚飼い
豚飼いは「都市」の構想を明らかにする
おわりに―呟きの木箱をとじる
3・11から四ヵ月が過ぎて
著者等紹介
杉田徹[スギタトオル]
1943年、新潟県生まれ。現在、宮城県南三陸町志津川にて豚を飼う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。