内容説明
明治の精神を背にした建築技師の篤実な生涯。埋もれかかった資料を追い求め、読み解き、主人公平野勇造と彼に関わる多彩な人物像を鮮やかに描く。
目次
第1章 上方から来た海商たち
第2章 サンフランシスコ時代
第3章 愛宕タワー
第4章 濃尾地震
第5章 平野富二
第6章 近代工業のあけぼの
第7章 国際都市上海
第8章 日本での晩年
付記 長男平野義太郎のこと
おわりに―富二との約束
補遺 勇造が書き溜めていた原稿
著者等紹介
山口勝治[ヤマグチカツジ]
1945年、横浜市に生まれる。情報通信メーカーNECを経て企業のコンサルティング、地域活性化の支援活動に従事。一方、これまで日本各地を探訪・跋渉、とくに地域の隠れた人物、埋もれた文物への関心を深めてきた。数年前より上海市のクリエイター集団と共同で「上海の都市考現学」「都市記憶の集成・表現」など上海都市デザイン・プロジェクトを推進中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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