出版社内容情報
建築を考えれば世界はみつかる
高校生や大学生など、はじめて建築を学ぶ人たちを対象に、アフォリズム形式の平易な文体で綴られた建築論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
267
著者の松山巖氏は小説家・評論家。ただし、東京芸大の美術学部建築学科を卒業した建築家でもある。本書は建築をめぐるエッセイ。全く自由気ままな構成。書いている方は楽しそうだが、読む側としてはとらえどころを見つけにくい。どのような読者を想定しているのだろうか。記事の中では、土佐のぶっちょう造りという民家が最も興味深かった。道路に面した家と道とが確然と分かたれることなく、ある種の連続性、というか相互侵食性を持っているのである。全国的にも類を見ない建築様式だろうし、そこでは集落の持つ意味も他とは違っていそうだ。2025/08/05
gu
4
本そのものの物質的な軽さや文字の配置が印象に残る。余白、継ぎ目、路地の大切さ。2025/02/24