内容説明
「私の、本当の気持ちをきいて…」記紀や万葉、そして「物語」のなかにそっと佇む女たち。その小さな繭のような姿から聞こえてくるか細く切々たる声。いま、彼女たちの声は意志にみちた糸となって私たちに届く。
目次
真間の手児奈
小さな王国
イワノヒメ
倉椅山険しけれど…
海を渡って
影媛の琴
蛍
君や来し
花橘
千々の秋
野辺の草―仏御前
峯の白雪―静御前
水鳥のうた
秋怨―悼・魚玄機
著者等紹介
石川逸子[イシカワイツコ]
1933年東京生まれ。お茶の水女子大学史学科卒業。同人誌「兆」に古典物を連載中。主な詩集に『狼・私たち』(第11回H氏賞受賞)、『千鳥ヶ淵へ行きましたか』(第11回地球賞受賞)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- U face