内容説明
周縁から一気に核心を貫く。「事件」以後、三島と同学部、同期の著者は憑かれたごとくに作品と対峙しつづけた。その間四半世紀。ここに「三島由紀夫」は、R.D.レインの名著の援けも受けて、その詩/死と真実の根本的解明がなされ、新たな意味をもって現われる。
目次
第1章 素質と環境
第2章 勤労動員と平岡公威
第3章 三島由紀夫と「死の衝動」
第4章 性格論
第5章 公威少年詩より作家三島由紀夫へ
第6章 戦後の作品を通じて観た三島由紀夫の精神の軌跡:第7章 『小説とは何か』の分析―自裁の真因