栗原玉葉―長崎がうんだ、夭折の女性画家

五味 俊晶【編】

長崎文献社（2018/12発売）

• サイズ B5判／ページ数 277p／高さ 26cm
• 商品コード 9784888513081
• NDC分類 721.9
• Cコード C0071

内容説明

３９歳で夭折した長崎生まれの女流画家・栗原玉葉の全貌を集大成。

目次

第１章　画成金の玉葉さん
第２章　「子供画」の名人
第３章　「美人画」との格闘
第４章　玉葉を語る人とモノ
第５章　玉葉を考える六つの資料
第６章　玉葉をめぐる物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぶんこ]

初めて知った日本画家。幼い女の子と美人画が得意だった。日本画は好きなのに、全く知らなかったのが不思議なくらいです。多くが所在不明となっている中、故郷長崎の美術館には展示されているようなので観に行きたくなりました。着物の柄が詳細で見ているだけで時間を忘れます。どの絵も全体的にホワンとした緩やかで静かな佇まいがあって素晴らしい。特に目・頬・首筋が独特で惹かれました。同じ時代の女流日本画家や竹久夢二の作品も似通っていて、当時の流行だったのでしょうか。重くて大きめの本で、玉葉さんの詳細な紹介がなされていました。

2019/04/03