内容説明
『快獣ブースカ』でデビュー。『ウルトラセブン』『コメットさん』『傷だらけの天使』『港町純情シネマ』『淋しいのはお前だけじゃない』大河ドラマ『黄金の日日』『山河燃ゆ』『花の乱』。遺作『蝶々さん』。チャレンジ精神と郷土愛にあふれるドラマ作家の足跡と業績。人びとに「夢見る力」を伝えた脚本家のすべて。
目次
第1章 人と作品の全体像(市川森一という「ドラマの森」)
第2章 夢の軌跡(子ども番組の「夢見る力」;市川染五郎時代の“黄金の日日”;市川さんとの、北のドラマ作り;『新・坊っちゃん』から始まった;「モモ子」との出会いと別れ;“実”から“虚”と“真”をあぶり出す錬金術;『花の乱』をともに生き、ともに闘った)
第3章 脚本家の視点から(見上げるような安土城;あくまでもミーハーな一ファンとして;蝶の夢―遺作から受けとったもの;テレビを文化と位置づけ、その向上に貢献)
第4章 故郷としての長崎(諫早のミッションスクール;諫早をこよなく愛した「ふうけもん」;市川先生と歩いた長崎;長崎の歴史文化の継承に燃やした情熱)
第5章 その素顔と人間性―刊行委員の座談会「風船を持って飛び歩く少年のようだった」