目次
はじめに 遠藤周作没後二〇年・『沈黙』刊行五〇年記念国際シンポジウムの概要
特別講演 父・遠藤周作の思い出
基調講演 『沈黙』と『SILENCE』=英語圏での解釈と評価について
パネルディスカッション 遠藤周作とわたし、そして“長崎”
参考資料(小説『沈黙』に出てくる歌について;『こびとの歌』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FK
2
『沈黙』そのものを読んだのかどうか、はっきりとした記憶がない。篠田正浩監督の映画を観て以来、しばらく関わりがなかったが、マーチン・スコセッシ監督が映画化したということで、早速観てきた。それからまた時間が経ち、この程、両監督版のDVDを入手。比較して観ることができた。そんな中で本作を見つけた。関係者・研究者・翻訳者・作家たちが集ってのシンポジウム。口頭のものであるので、活字だとあまり雰囲気が伝わってこない憾みがある。新知見としては、そもそもの題名は『日向の匂い』。これを編集者が『沈黙』としたらしい。2022/03/30
藤井宏
2
「沈黙」を読んだことがないのに、先にこれを手にとりました。でも、「沈黙」を読むポイントがわかったような気がします。2018/11/13
鈴木貴博
1
「沈黙」刊行50年、遠藤周作先生没後20年の一昨年の夏に長崎で開かれたシンポジウムの記録。子息遠藤龍之介氏の講演、米国人研究者・翻訳者ゲッセル氏の講演、その他遠藤先生・長崎を語る座談などを内容とする。遠藤作品の国際的な受容等の一端を興味深く知ることができる。2018/02/15