内容説明
「長崎学の先駆者」を新資料で描いた初の伝記。初公開!オランダ国王から拝受した「オラニエ・ナッソウ勲章」、未公開の家族写真などをまじえ、これまで知られていなかった波瀾と情熱の生涯を、生き生きと分析した著者渾身の作品。
目次
忘れられた学者か―
第1部 洋学の継承(「十二」との機縁;明治の学制;十二郎の学生時代)
第2部 家の桎梏のなかで(古賀の結婚と家族;長崎研究に向けて)
第3部 歴史学者・古賀十二郎(十二郎の自己醒覚;新しい歴史学を生んだ十二郎)
第4部 遺稿をめぐって(吉村昭の作品との関係;中島川のせせらぎ)
第5部 自由なる町―長崎(パードレの書簡をもとに;夜の冷気のなかで;三羽烏は天に)
Nagasaki Regional StudyからNagasaki Studiesに向かって
著者等紹介
中嶋幹起[ナカジマモトキ]
1942年三重県生まれ。1966年東京外国語大学外国語学部中国学科卒業。1968年同大学大学院修士課程修了。博士(文学)、東北大学。1969年から2002年まで東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に勤務、東アジアの言語の研究に従事。香港中文大学、北京大学、中国社会科学院語言研究所・民族研究所の支援により、中国や東南アジアの各地においてシナ・チベット諸語、アルタイ諸語の長期にわたる臨地調査にあたる。文献研究としては満洲語や西夏語を対象に国際共同研究の成果がある。東京外国語大学名誉教授。中国社会科学院西夏文化研究センター学術委員。日本アルタイ語会議代表。現在、大東文化大学外国語学部教授。金田一記念賞受賞(1983)、新村出賞受賞(1994)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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