現代シリアの国家変容とイスラーム

現代シリアの国家変容とイスラーム

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  • サイズ A5判/ページ数 358p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784888489843
  • NDC分類 312.282
  • Cコード C3031

内容説明

スンナ派イスラーム改革思想の分析を通じ、多様な政治思想の力学的空間である“地域”のシリアに迫る。

目次

現代シリアとイスラーム
第1部 現代アラブ国家の理念と現実(現代アラブ政治研究の2つの潮流;現代シリアにおけるネイションとステイト ほか)
第2部 現代シリアの地域編成とイスラーム国家論(ラシード・リダーの思想とシリア;近代アラブ政治思想の諸潮流―国家構想の分極化の力学 ほか)
第3部 小シリア群の独立とイスラーム運動(ポスト独立期のシリア・ムスリム同胞団;ポスト独立期シリアの政治状況 ほか)
第4部 ウンマと近代国家の相克(国家統合期のシリア・ムスリム同胞団;中東政治の新局面―第2次イスラーム復興 ほか)
21世紀のシリア分割

著者等紹介

末近浩太[スエチカコウタ]
1973年愛知県に生まれる。1998年英国国立ダーラム大学中東イスラーム研究センター修士課程修了。修士(中東政治学)。2004年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。中東地域研究・比較政治学・国際政治学専攻。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)/人間文化研究機構国立民族学博物館地域研究企画交流センター外来研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Kenji Suzuya

1
シリアのムスリム同胞団を対象として、シリアにおけるイスラーム主義運動およびその主要な思想を取り扱う。著者が本書で目指したことの1つは、一国研究の限界を脱してレバノンやヨルダンをも含むシリア地域という視点からの描写であった。しかしながら、この試みについては本書では成功しているとは言いがたく、この試みのために「シリア」という一般的に通用している固有名詞を本書では「シリア地域」の意味でわざわざ用いた点は、かえって読み手に混乱を与えるものだったのではないか。2015/03/01

ドウ

0
シリアのムスリム同胞団の思想発展に貢献した3人の思想家について考察した本。シリア同胞団が議会進出のために結党したことや、徹底的にバアス党体制と対立していたこと(過激派でお馴染みのクトゥブ的な思想ですね)、国外追放されてはいるものの近年は体制との和解が進んでいることが分かった。しかし国家としてのシリアと、地域としてのシリアを区別した視角はあまり上手くいっていないし、第Ⅰ部は小杉思想の発展版なので全く不要。ああいう理念上の国家観を何故このテーマで論じる必要があったのか?2015/10/08

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