出版社内容情報
ラカンを用い、近代社会の秩序生成を解読。
内容説明
近代社会の秩序生成を人間精神の“力”の“構造”として思想化。近代という枠組みをつくる主体の“創発”をラカンの精神分析的手法を駆使して読み解いた若き思想家の文明論的現代社会論。
目次
課題と方法―「下からの秩序」とその“創発”
第1部 貨幣(傾性論と懐疑論―社会秩序と貨幣の起源;目的論と機械論―経済学的人間観;マルクスと貨幣―資本の論理)
第2部 精神(ラカンとファルス―象徴界の構造化理論;主体と“他者”―主観と客観、構成主義と実在論;超越論と脱構築―「否定神学」批判の陥穽;聖なるものと構造―ラカンの貨幣論)
第3部 貨幣+精神(論理と運動―否定から疎外へ;生命と機械―意識と無意識の双対的共立)
小括と展望―もしくは次なる探求の序章
著者等紹介
中野昌宏[ナカノマサヒロ]
1968年広島に生まれる。1998年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。大分大学経済学部助教授(社会思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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