出版社内容情報
教育における多文化共生の可能性を探る。
内容説明
日本人と外国人、男と女、大人と子ども、老若、etc.様々な「差異」に向き合い、「他者」とともに生きよう。教育実践事例から、対話や多文化共生の可能性を拓く。
目次
序 ひとを分ける、ひとをつなぐとは
第1章 海外子女教育にみる「日本人性」の問題とその再考―トランスナショナルな海外子女教育の可能性
第2章 日本社会の多様化は「日本人」を多様化しうるか―「日本人」と「在日韓国・朝鮮人」の構成にひきつけて
第3章 ある「帰国子女」の進路選択過程からみる位置取りの政治―それをまなざす研究者のまなざしをまなざしつつ
第4章 ヨーロッパにおける新しい市民教育―文化的多様性への対応
第5章 多文化社会の質的変化と寛容の変容―オランダの移民「母語」教育政策30年の変遷から見えてくるもの
第6章 異文化間教育の担い手としての保育者の行動変容―他者と「つながる」きっかけとは何か
第7章 多文化社会アメリカにおける文化理解のためのアプローチ―「エクイティ」概念でみるハワイの教育実践
第8章 農村に投げかけた「外国人花嫁」の波紋―生活者としての再発見
終章 「分ける」こと「つなぐ」こと―関係性の構築に向けて
著者等紹介
佐藤郡衛[サトウグンエイ]
東京学芸大学国際教育センター教授
吉谷武志[ヨシタニタケシ]
九州大学大学院人間環境学研究院教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。