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戦後思想の一断面―哲学者広松渉の軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784888488693
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C3010

出版社内容情報

廣松渉の人となりを描き、その思想を解説。

内容説明

人間のあり方や世界のあり方を解きほぐすために、孤絶な闘いを生きた希有な哲学者広松渉の思想的軌跡をこまやかに活写。

目次

第1部 軌跡―『世界の共同主観的存在構造』まで(一九七七年春、東大駒場;夢みられたふるさと;まぼろしの九州人民共和国;夜と霧の時代のなかで;あかつきの鐘をならすもの ほか)
第2部 解読―広松実践哲学の構想と、広松哲学体系の「外部」(役割と実践―広松哲学における役割理論をめぐって;実践と体系―広松哲学における実践の位置をめぐって;体系の外部―広松哲学における「否定的なもの」をめぐって)

著者等紹介

熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958年神奈川県横須賀市に生まれる。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部助教授(専攻・倫理学)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

6
名文で描かれる廣松渉の解説・伝記です。時代と切り結んだ廣松渉の生涯を著者自身の廣松との交流、思い出も込めながら語る第一部は伝記文学として正統的な傑作。思想的ポイントの解説もさすがに愛弟子だけあって極めて的を得ており、単なる解説に留まらない展開を見せています。第二部の廣松の思想を他者や差異といった視点から構成し直すのは、さすが熊野さん、ただの現代思想からの廣松評価ではない、真正に芯に迫る論考です2011/07/18

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