出版社内容情報
現代経済学の源流を、今日的地平から見直す。
内容説明
本書は、過去300年のイギリスにおける社会科学的営為を見直し、社会経済思想の展開においてなぜイギリスなのかを再認識しようとするものである。本書は重商主義から近年のニュー・レイバーの経済思想までを考察の対象にしている。
目次
ジェイムズ・ステュアートの「商業国」衰退論
フレッチャーとデフォー―「常備軍論争」を中心に
重商主義批判と道徳感情腐敗論
リカードウの経済調和の思想と機械論
生産的階級としてのマルサス勤労階級論
ケアンズの『奴隷の力』―アメリカ奴隷制度と古典派経済学
J.S.ミルの経済学とイギリス経済的自由主義―F.A.ハイエクのミル批判によせて
マーシャル経済学の進歩思想―進化論的経済学の方法
リベラリズムの思想と社会学の構想―ヴェーバーのピューリタニズムはキリスト教か
J.ラウントリーの社会経済思想
ケインズの貨幣本質論
自由な労働市場と政治的賃金構造―ハイエクの「イギリス病」問題を巡って
「ニュー・レイバー」の経済思想
著者等紹介
小柳公洋[コヤナギキミヒロ]
1941年生まれ。九州大学大学院経済学研究科博士課程退学。経済学史専攻。経済学博士。北九州市立大学教授
岡村東洋光[オカムラトヨミツ]
1947年生まれ。九州大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。社会思想史・経済思想史専攻。九州産業大学教授
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