出版社内容情報
良心概念の変遷とその理由を探る画期的論考。
内容説明
かつて重要な主題であった“良心”が顧みられなくなったのはなぜか。近代イギリス良心論の変遷とその背景を解き明かす画期的論考。
目次
第1章 誕生―ケンブリッジ・プラトニスト、シャフツベリ(道徳的行為者;徳と利益)
第2章 第一の完成―ジョゼフ・バトラー(人間本性;良心と自己愛)
第3章 転回―ハチスン、ヒューム(観察者;称賛されること)
第4章 第二の完成―アダム・スミス(内なる観察者;称賛に値すること;適宜性)
第5章 終焉―J.S ミル、ダーウィン(義務感;社会的本能)
著者等紹介
柘植尚則[ツゲヒサノリ]
1964年大阪に生まれる。1988年神戸大学文学部卒業。1993年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、北海学園大学経済学部助教授(専攻は倫理学・思想史)
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