出版社内容情報
ペットの飼い主に送る、訓練の科学的解説書。
内容説明
ペットと飼い主のための心理学。動物のしつけと訓練の背後にある学習理論と行動のしくみをわかりやすく解説。
目次
第1章 生得的行動とその変容(生得的行動と習得的行動;刷り込みと社会化;馴化;補足説明)
第2章 古典的条件づけ(獲得;時間的関係;刺激性制御;消去と制止条件づけ;条件反応の形;生物的制約;補足説明)
第3章 オペラント条件づけ(獲得;強化子と罰子;罰の副作用と罰使用の原則;反応形成;消去と強化スケジュール;三項随伴性と行動連鎖;刺激性制御;生物的制約;補足説明)
第4章 問題行動とその治療(問題行動;行動療法;恐怖症とその治療;実験神経症;学習性無力感;補足説明)
著者等紹介
中島定彦[ナカジマサダヒコ]
1965年、高知市生まれ。関西学院大学文学部心理学科助教授・博士(心理学)。上智大学文学部心理学科卒業。慶応義塾大学大学院心理学専攻修了。ペンシルベニア大学客員研究員などを経て2001年より現職。専門は学習心理学(特に条件づけ)・行動分析学・動物認知科学。国際比較心理学会の会誌編集委員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gachin
1
薄い本だけどすんごいわかりやすい/ 変動比率スケジュールでの強化(ギャンブル)が一番タスクをしてくれるとのこと/ 分別させたい場合には、「間違い(非強化)刺激は一瞬しかみせない」という状況から始めるのが良い/ 罰で条件付けするのはとても高難易度な印象。嫌悪刺激を経験させなければならない状況では、いつそれが起きるかを明確にすること・動物自身の行動でそれをキャンセルできる状況にしておくこと、が大事とのこと/ 哺乳類よりも鳥の方が、色刺激と内臓不快感がガルシア条件付けで結びつきやすい。さもありなん。2022/01/26
fs
0
ゼミで使った本