出版社内容情報
ロック/デカルト哲学の核心にせまる。
内容説明
デカルト、ロック、バークリ…「自然主義」と「基礎づけ主義」をゼロから考える。
目次
第1話 翔と詩織
第2話 文月葉月
第3話 研究室にて
第4話 京の秋
第5話 学園祭
第6話 院入試
著者等紹介
冨田恭彦[トミダヤスヒコ]
1952年香川県に生まれる。1975年京都大学文学部卒業。1981年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学教授/京都大学博士(文学)。専攻は哲学
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感想・レビュー
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Bob Dlyanを愛好する
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自然主義とは科学を解明するのに科学を用いて良いとする見解である。それに対し、基礎づけ主義とは科学の基盤には土台となる絶対的な確たるものが必要であるとする見解である。それを巡って、ロック、ローティらが話題となる。最終的には、我々は寄る辺ない小舟に乗っており、故障したら、板を張り替えて修理するしかなく、基礎づけ主義のメタファーたる小舟を留めて完全に修理するドック、船着き場を、我々は持っていないが、互いの連帯により、常に発展途上にいる。自分が良いとする考えから始めるしかなく、それで良いとする自然主義を擁護する。2017/06/08
淡野 直人
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科学哲学者と学生や他の学者との対話を通じて科学哲学のテーマを解説する科学哲学者柏木達彦シリーズの番外編。 今回の主役は柏木達彦ではなく、彼のゼミに所属する二人の学生で、ロックとデカルトを中心に自然主義や基礎づけ主義について概観する内容。2020/10/27