内容説明
「スタイル」とは何か。単なる様式論、文体論ではなく、「スタイル」がもつ歴史性、規範性、自己表現性を踏まえ、生き方としての他者に開かれた新しい「スタイル」を展望。
目次
1 スタイルの思想(様式の基礎にあるもの;スタイルの一性;スタイルの政治学―未完のゴシック・完成のゴシック;生のスタイル、表現のスタイル―ニーチェの文章表現と解釈史におけるその処遇をめぐって;スタイルと真理―メルロ=ポンティ哲学のめざすもの)
2 スタイルの文化(芸術における「規範」と「自己表現」―「文体」概念の歴史に即して;スタイルと情報―メディア論を越えて;アイデンティティの夢―スタイルの終焉;様式とハビトゥス―個人と歴史の間;スタイルと人‐間―「私」の詩学)
3 鼎談/スタイルの詩学の行方(田中久文;山田忠彰;小田部胤久)