内容説明
国民国家の呪縛を解き、地域から探る新たな社会像。歴史の独自性を踏まえ、開発依存の問題をえぐりだし、世界との繋がりまで視野を広げて地域の自立を論じる。
目次
プロローグ 「九州・沖縄」論の地平
1 歴史を往復する(地域・女性たちの闘い―三池CO闘争小史;「戦後革新」を乗り越える試み―京築住民の会;ナガサキとアジア)
2 開発から自立へ(戦後開発政治の転換点―志布志湾開発問題と地域政治過程;開発と地域の自立―奄美群島と奄振;環境問題と自治―福岡県宗像市を事例として ほか)
3 国境を越えて(東アジア安全保障共同体の構想―「九州・沖縄」から考える世界秩序;地域から問う平和戦略の構築―新ガイドライン安保体制と「九州・沖縄」;地域時代への模索―ポーランドにおけるユーロリージョンの視点からみた沖縄)
エピローグ 地域自立の時代へ