内容説明
本書では、日々出会う子ども達の生々しい問題事例を糸口として、その中に出てきた専門用語を知り、用語の意味を前後の文脈の中で捉えて理解を得ていくことをねらいとしています。また、その用語の関連用語として、あるいは、コラムとして、該当の分野に是非とも必要でないかと考えられる基本的な知識を得て、理解を深めていくことをねらいとして構成したものであります。
目次
機能的構音障害―「センセイ」を「テンテイ」といってしまうF君
脳性まひ―発声をうまくコントロールできないEちゃん
音声障害―腕白坊主のFちゃんの声がれ
自閉症―こだわりの強いK君
学習障害―集団の中での指示が理解しにくいH君
吃音(幼児)―ことばがつっかえ始めたGちゃん
口蓋裂―口唇・口蓋裂という障害を持つYさん
精神遅滞―6歳になっても片言しか話せないKちゃん
失語症―ことばをなくしたA君
難聴(幼児)―補聴器をつけてことばを覚えだしたT君
難聴(学童)―難聴学級に通うG君
著者等紹介
後上鉄夫[ゴカミテツオ]
1946年生まれ。大阪教育大学卒。公立学校教員(言語障害学級)、豊中市教育研究研究係長、国立久里浜養護学校長を経て、現在は、国立特殊教育総合研究所重複障害教育研究部長。主要分担執筆に「構音障害」「発達障害臨床学」「障害児保育」がある
松本治雄[マツモトハルオ]
1932年生まれ。大阪学芸大学卒。医学博士(昭和大学)。公立学校教員(言語障害学級)、国立特殊教育総合研究所室長、兵庫教育大学大学院学校教育専攻科教授を経て、現在は兵庫教育大学名誉教授。主要編著に「障害児理解の方法」(学苑社)「障害児指導の方法」(学苑社)、共編著に「言語障害の診断と治療」(ナカニシヤ出版)など
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