内容説明
和辻倫理学、今を問う。間柄概念のもとに、歴史的・地理的多様性をも含み込む和辻倫理学が、「時代」に問うたものは何か。
目次
1 和辻倫理学と現代(日常性と倫理学;人のあいだ、時のあいだ―和辻倫理学における「信頼」の問題を中心に)
2 和辻における多元主義的文化論(和辻哲郎における「国民道徳論」構想―その破綻の意味するもの;西洋の呪縛からの開放―和辻における回帰と普遍志向;アジアの中の日本)
3 日本論のなかでの和辻(日本倫理思想史の根拠;和辻倫理学と「日本」の解釈)
4 外国人日本研究者から見た和辻(和辻倫理学における生と学の問題;和辻倫理学の現代的意義;英米人は和辻倫理学が読めるか?)
5 和辻哲郎の今日的意義―湯浅泰雄氏を囲んで