内容説明
本書の目的は、英語でコミュニケートする際に、単語やフレーズといった断片ではなく、センテンスを基本単位とする正確で豊かな意味のやりとりを志向する英語使用者を養成することです。英語のセンテンスの構造を把握する(そして自分でも組み立てる)ための基礎文法を学び、同時に、その構造が運ぶ意味を生き生きとイメージする習慣を確立することで、英文を理解(そして構築)する精度とスピードを高めていきます。
目次
Prologue 異文化としての英文法
1 英文の基本構造:主語→動詞
2 英文の基本構造:修飾
3 英文の基本構造:名詞のカタマリ
4 文型:SV vs.SVO
5 文型:SVC vs.受動態
6 文型:SVoO vs.SVOC
7 後置修飾:分詞、“A”of“B”
8 後置修飾:関係代名詞、接触節
9 後置修飾:前置詞+関係代名詞、非制限用法
著者等紹介
冨岡英敬[トミオカヒデノリ]
1964年生まれ。早稲田大学法学部卒。卒業後、英会話学校で教え始め、三十代に入った頃にトフルゼミナールに移籍。以来、東京や神奈川の校舎で、TOEFL Reading Section対策クラス、基礎文法クラス、基礎ライティングクラスなどを担当し、多くの生徒を英語圏の大学や、国内の大学の国際系学部へと送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サトゥルヌスを喰らう吾輩
7
文法って…こうやって使うために勉強するんだな…!ポストモダン的な考え方とか人種差別と抵抗の歴史とか、アカデミックな文章を読む上で(もコミュニケーションをするうえでもフィクションを読むうえでも)必要最低限の前提が学べるように問題がつくられていて一冊で教養も身につく感があります。『日本語が見えると英語も見える』『英文解釈教室』も読みたいな。2020/10/22
numno1
6
予想通り半分くらい忘れていた😔 再読して、8割くらい身についてるといいなあ。2021/04/13
numno1
6
英文の構造の文法的に丁寧な解説、イメージ化による感覚的でありながらも正確に英文を理解する方法が書かれてます。名詞の修飾構造について特に詳細に記述されており、昔習ったけど忘れてしまっていた文法を思い出せたり、そう解釈すればいいんだ、という方法の記述が秀逸で、かなかなか役に立ちました(立ちそうです)。2020/12/27
j
4
名詞構文を軸とした英文解釈指南本。翻訳・和訳ではなく、読んでイメージを捉えることを目指す。この先生、予備校で人気があるだろうなと思った。2021/02/05
lsxilo
4
読解の細かいルール解説を含みつつ、もっと本質的な「なぜ誤読してしまうのか」「どうすれば字面を追うだけの読み方から脱却できるのか」といった部分まで踏み込んだドリル兼指南書。作者の主張は説得力が有るのだが、その分量の多さのせいで逆に読みづらい。ともあれ内容は、凡百の学習者が対峙する障害に対して素晴らしく現代的、かつ実践的である。