感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koke
12
ナルシストで甲斐性なしで口喧嘩ばかり強くて、知れば知るほど嫌いになる。しかし50年代から死去までの作品は、古い教会の石壁のように厳かで美しい。ロスコ自身の言説は要するにベタな精神主義にすぎない。解釈を拒絶する態度も、自分のやっていることは何より重要なことだと思いたいうぬぼれに見える。本人の意に反して、ロスコの偉大さはある種の色の経験を可能にしたところにあるのではないか。それは特定の信仰とは関係のない宗教的な感情を強く喚起する。2023/08/12
℃
5
彼が自分の代表作だと自負したチャペルの一連の作品をその空間で見てみたい。光や建築の構造にも配慮して空間にもこだわったロスコの作品はその場所で体験しなければ感じとれないこともあるように思います。ロスコの絵は絵と鑑賞者の関係性を重視していて、その作品は一つですが、鑑賞者にとっては見る者、見る度に異なる印象を与えるような多義性を持っている開かれた絵だと思います。その深みを持った色合いや淡さは反転して自分の心を写すようで、曼荼羅や模様をみる時のような永続性や神秘性を感じさせてくれます。2014/08/31
takakomama
2
DIC川村記念美術館の予習と復習。「ロスコの抽象画は難解、わからない」と思っていましたが、ロスコ自身の言葉を読んで、見方がわかったように思います。照明を抑えたロスコ・ルームにある7枚の大きな抽象画、静かで、神秘的で、ずっと見ていたかったです。2019/05/18
0422
0
とてもいい。鑑賞する側試される。色だけの表現学べる。2016/12/03
マープル
0
やっぱりよい。2010/08/04
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