内容説明
ピアニスト石川ゆず子のほとばしる音楽への愛と情熱、天性の才能。16歳にしてオーストリアへ、その後ウクライナの隣国・ポーランドに留学、多くの友人、優れた教師に恵まれ、その交流の証ともいうべき貴重な書簡群を紹介。難病とされるクローン病を患い、ポーランドでの遊学を断念するも再び渡欧、遊学期間は併せて8年に及ぶ。「二戸のフランシスコ」とされるゲオルク・シュトルム神父との出会いが本書を書かせた。本書は難病に苦しむ人々、戦禍にあって苦しむ人々に捧げられるものである。
目次
プロローグ
1 生い立ち
2 ポーランドでの体験
3 友からのメッセージ
4 フライシュマン先生の言葉
5 友人Aさんや神父様方に支えられて
6 友人Mさんと
7 ピアノに捧げる想い
8 演奏会を聴いてくださった方々より
9 短歌と私
10 短歌とユリの木
11 短歌とピアノの道
著者等紹介
石川ゆず子[イシカワユズコ]
1973年に岩手県盛岡市に生まれる。岩手大学教育学部附属中学校を卒業し、16歳でウィーン国立音楽大学ピアノ演奏家コースにて4年間学ぶ。ハンス・ペーターマンドル、ヴァルター・フライシュマン各氏に師事。ウィーンのヴェルデヴェーレ宮殿にてプロコフィエフツィクルス等の演奏会に出演する。しかし、勉学中にクローン病(炎症性腸疾患)と診断され、日本へ一時帰国。その後、ポーランド国立クラコフ音楽院ピアノ演奏家コースにて1年半、イェジ・ウコヴィッチ氏に師事。現在、再びヴァルター・フライシュマン氏にオンラインにて師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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