感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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大野照好は奄美から広島に出て植物の研究を始め、鹿児島で小学校教師を続けながら南西諸島の植生を専門とした。 本書は、大野の植物研究に身を捧げた人生を描いている。奄美から進学することの大変さ、第二次大戦中の苦難、奄美が米軍占領下となったことによる「密航」、研究者と教育者の二足のわらじ生活、大野の小学校や短大でおこなった教育の特徴など、ひととおりのことが分かるようになっている。 大野の人間としての魅力がよく伝わってくる。 しかし、肝腎の植物研究については、あまり突っ込んで触れられておらず、不満が残る。2023/10/28
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