著者等紹介
松村明[マツムラアキラ]
1946(昭和21年)京都生まれ。1969(昭和44年)日本大学芸術学部写真学科卒業。学外で写真家長野重一氏に師事。毎日新聞社入社・写真部。カメラ毎日編集部(本誌および別冊ニューヌードなど担当)。1983(昭和58年)文化庁在外派遣研修員。ニューヨーク州ロチェスターのイーストマンハウス国際写真美術館で研修。1987(昭和62年)「EMPATHY―日本現代写真10人展(森山大道氏ら10人)」のキュレーション。全米3か所を巡回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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林克也
1
先日見た東松照明さんの「切り取られた時空間~東松照明の〈眼〉展」で、なぜアメリカはキリスト教信者が多く住む長崎に原爆を落としたのか? という疑問を抱いたところに、この写真集に出会った。11の天使胸像、爛れ落ちた顔、この目で何を見るのか。17の浦上天主堂の木彫の被爆マリアは虚空の眼で何を見ているのか。42の聖観音菩薩像は菩薩が世に存在する理由を無言で語っている。赤坂真理の東京プリズン「ちがう神を信じている、誤った神を信じているという理由でなければ、あなた方は原子爆弾を、同じ人の子の上に落とせたのですか?」2015/12/12
ブラウン
0
長崎の被爆物を撮った写真集。全然、撮影者の熱意が伝わってこない。まるで、純朴な写真学生が撮りおろしたようなあまりにも素朴で退屈な写真集。血を吐くような思いで撮らないといけないテーマだと思うけどなぁ。軽すぎるぜ、松村さん。2015/06/03