目次
九十九コマの写真とその後の人生―児玉隆也『一銭五厘たちの横丁』
東京遊覧自由自在―武田百合子『遊覧日記』
仕事の打ち明け話―世相巷談48話―三宅菊子・阿奈井文彦『商売繁昌』
都市化する東京下町の私記録―桑原甲子雄『東京 1934~1993』
昭和三十年代・小春日和の東京―川本三郎編/田沼武能写真『昭和30年東京ベルエポック』
昭和十八年初冬、まちから人が消えた―安岡章太郎「猶予時代の歌」
文学的恩顧を受け継ごうという意思―野田宇太郎『東京ハイカラ散歩』
「町内完結社会」が残っていたまち―尾崎一郎・写真『佃に渡しがあった』
住みよく暮らしいい時代の記憶―鏑木清方『明治の東京』
幕末維新が生んだ土地の精気―鈴木博之『東京の「地霊」』〔ほか〕
著者等紹介
寺田侑[テラダススム]
1945年12月、疎開先の埼玉県百間村(現、宮代町)で生まれる。翌年、疎開先から元の川口市内の四軒長屋の一画に戻る。そこで、1968年まで過ごす。1972年、大学卒業後、諸業に従事しながら、美術評論をこころざす。1973年、友人たちと同人誌「絵画 芸術研究」を創刊し、第7集(1977年)まで続ける。その後、個人誌を発行するも、1号で終る。1970年代後半から「ニューミュージックマガジン」(現、「ミュージックマガジン」)に美術展の小コラムを約7年間続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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